この本は、以前
遊佐町「歴史民俗学習館」(旧菅里中学校)にお邪魔した際に、担当の方から教えていただいた考古学の専門書。
なんと、山形県鶴岡市羽黒町の縄文遺跡から出土した古代中国の『刻文付有孔石斧』には、甲骨文字らしきものが刻まれている。それが、殷周時代の文字に似ているけれど、同一文字は見つからないということで、謎に包まれたままなのだそうだ。
このことを書家の岡本光平先生にお伝えしたら、ぜひ、この本を取り寄せて、調べてみたいと関心を寄せられたので、ようやく手に入れた。
さすが、考古学の専門書!いろんな角度から調査・研究をした詳細が記録されている。
これを読むと、縄文時代に日本列島と大陸との間の文物交流があったことは明らかである。
縄文時代の人々のイメージというと、縄文土器を作っているイメージしかなかった私
しかし、縄文時代の人々は、現代の私たちが驚く程の距離を移動していたのだそうだ。丸太舟に乗って、日本列島〜大陸へと・・・まさに、怖いもの知らずだ!
羽黒町で、『刻文付有孔石斧』が出土した事実があるのだから、飛島の館岩に殷時代の文字が刻まれていてもおかしくないということである。
春になって、飛島へ調査に行くのが楽しみになってきた