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Rico's Room

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間一髪!『医療還付金詐欺』を阻止したぞー!の巻♪

今日の午前中、叔母から母へ電話があった。
受話器を置いた母から、「今すぐ、叔母の自宅に迎えに行って、旭新町のスーパー◯マザワへ送って欲しい」と言われた。「何故、私が?」と聞いてみると、◯マザワに着いたら、携帯電話で誰かに掛けなければならないからだそうだ。叔母も母も、携帯電話を持っていないので、私の同行が必要らしい。
「何、それ?」と、母に聞いてみると、「私もなんだかわからないけど、息づかいが異常で、とにかくタダゴトではないようだ。もしかしたら、誰かが倒れたのかもしれないから、早く叔母のところへ行ってやってくれ」と頼まれた。

私は、すぐに叔母を迎えに行って、叔母を車に乗せた。叔母から、すぐに「旭新町のスーパー◯マザワへ」と言われた。車を走らせながら、何事があったのかを聞いてみた。
叔父は、午前中、病院へ行ったので、車がなかったため、娘に送ってもらおうと電話したが、連絡がつかなかったそうだ。そこで、私の母に電話をしたとのこと。
ところが、私の母は、携帯電話を持っていないので、母の代わりに私が出動したというわけ。
それは、わかったけれど、「何の用事か?」と聞いてみると、社会保険庁の斎藤さんという方から医療還付金が過去5年分たまっているので、今すぐ手続きをして欲しいという電話が、今日の10時にあったのだそうだ。今日が、その手続きの最終日で、11時半までがタイムリミットだと言われたとのこと。「どうして、そんな急なのですか?」と叔母が聞いてみると、斎藤さんは、「昨年の8月に通知を出したのですが、手続きをされなかったので、今日が最終締め切りです」と言われたそうだ。叔母は、「通知は受け取っていないですよ」と斎藤さんに伝えると、「小さいので、見落とす人が多いんですよ」と。それは、一大事だと感じた叔母は、大慌てで、私の家に助けの電話を掛けたのであった。

「ところで?旭新町のスーパー◯マザワの近くに社会保険庁ってあったっけ?」と私が叔母に聞いてみると、「ううん、社会保険庁じゃなくって、◯マザワの機械のところへ着いたら、携帯で電話しろって言われたの」というので、「え?機械って、もしかして、ATMのこと??」と聞くと、「そう。近所の銀行ではダメなのか?と聞いたら、清◯屋か◯コープか、◯マザワの機械じゃないとダメだって言われたのよ。とにかく、もう時間が過ぎているから、急いで!」という叔母の話・・・・・・・


「叔母さん、それって、詐欺じゃないの?叔母さんが、これから行かなければいけないのは、◯マザワじゃなくて、警察署だよ。昨日、テレビのニュースで社会保険庁と名乗る人物から、還付金給付のためとATMに誘い出して、携帯で操作指示をして、100万円位を逆に振込ませる詐欺の手口をやっていたのを見たよ」と言って、ハンドルを◯マザワとは、反対の方向へ切った。
叔母は、「還付金なんて、いらないから、もう家に帰る!警察へ行くなんて、恥ずかしいから嫌だ!」と駄々をこねたが、私は、「これが、本当に詐欺かどうか、確かめないと、いつまでたっても、還付金をもらいそこねたかもしれないと思ってしまう。それだと、詐欺じゃないかと疑った私も恨まれてしまうから、ハッキリさせないとダメだよ。今日あったことは、今日のうちに解決しようよ」と説得した。

酒田警察署に着いて、「叔母が、不審な電話をもらったので、相談にきました」というと、生活安全課を案内された。事情を話すと、すぐに、「あ〜、それは、還付金詐欺ですね」と、このチラシを見せられた。


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まさに、ここに書かれているパターン通りであった。
しかも、叔母は、キャッシュカードの磁気が壊れているといけないので、夫婦二人のありったけのキャッシュカードを持ってくるようにと犯人に言われて、ちゃんと持参していたのであった。(爆)
警察の担当者から、「お母さん、姪っ子さんに助けられて、よかったですね〜」とやさしく声をかけられると、叔母は、私の手をしっかりと握って、涙を流しながら、「Ricoちゃんありがとう」と小さくなった。そんな叔母を見たら、善良な人を騙そうとする詐欺グループへの怒りが込み上げてきた。

担当者の話では、先日も、酒田市内で、携帯電話をかけながら、ATMを操作している人を見かけた第三者が、その様子を見ていて、不審に思い、振り込み詐欺ではないかと、途中で操作をやめさせたおかげで、被害を阻止できたという報告が寄せられたそうだ。

酒田警察署では、このチラシを作成し、「携帯電話をかけながら、ATM操作している人がいたら、すぐに声を掛けてください」と、各金融機関にお願いしたところだそうだ。
「私にも、このチラシを下さい。私の母にも、気をつけさせたいので」と言うと、5部コピーしてくれた。「周りの方々にも、是非気をつけるように教えてあげて下さい」と担当者に言われたので、「はい、了解しました。ブログにもUPします」と約束をしてきた。

<不審な電話がかかってきたら、迷わず酒田警察署0234-23-0110へ電話して相談してください。一人で判断するのはやめましょう>

「ところで、この詐欺グループの0120の電話番号に、今すぐ、警察から連絡するとか調べるとかしないんですか?」と私は、担当者に突っ込んで聞いてみたら、「これは、刑事二課の方に回します」との返事。う〜ん・・・それぞれの部署で役割りが違うのはわかるけど、今、こうしてしゃべっている間に、新たなターゲットが被害にあっているのではないかと思うと、心配でならなかった。結局、警察は、被害がなければ、腰が重いんだなという印象であった。


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叔母を自宅に送り届けると、叔父が病院から帰ってきていた。
叔父は、自分の留守中に叔母がこんなことに巻き込まれていることは全く知らずに、かかってきた電話に出ていた。「奥さんは、いらっしゃいますか?先ほど、社会保険の件で相談をいただいて、電話をいただく予定になっていて、お電話をお待ちしていたんですけど、まだだったので、電話してみました」という内容だったそうだ。それが、2度も!それを聞いて、やっぱり、警察へ行って、詐欺だということがハッキリさせておいてよかったと感じた。

とりあえず、一件落着したので、私も帰宅すると、我が家では、両親が、叔母の身の上になにがあったのかと、心配していた。両親に、還付金詐欺のチラシを見せて説明した。

それを見て、父も、「社会保険庁からは、ちゃんとこうした書面がきているんだぞ」と上のハガキを見せてくれた。

母曰く、「もし、Ricoがいなかったら、お父さんの携帯を借りて、私が運転して行ったと思う。そして、二人して騙されるところだった」とのこと。
父曰く、「俺だったら、◯マザワまで送ればいいんだろって、そんな面倒くさいこといちいち聞かないで、ただ送迎しただけだろうから、Ricoが行ってくれてよかったんだよ」とのこと。

そんなところに、また別の親戚の叔父が我が家にひょっこりやって来た。たった今、叔母さんが詐欺にあいそうになった話をすると、「俺の身内にそんな詐欺に騙されそうになる馬鹿くさい奴がいたとは、恥ずかしいぞ!しかも、人の携帯電話借りて、吹雪の中、送迎までしてもらって、振り込め詐欺に金を渡そうとしていただなんて、全くあきれる話だ!Rico!100万取られるところを救ったんだから、叔母さんから、焼肉でも、ごちそうしてもらうもんだ!」と笑い飛ばされた。

私は、お手柄だとみんなにほめられて、嬉しかったが、偶然、ニュースを見ていたから、詐欺だとわかっただけのこと。身内が、こんな事件に巻き込まれそうになったことは、腹立たしくもあり、恐ろしいことだと思った。


間一髪!『医療還付金詐欺』を阻止したぞー!の巻♪_f0078014_22554996.jpg最後に、これは、今朝(平成20年1月24日)の山形新聞の記事である。
私の叔母も、同じように記事になっていたかもしれない。

今回の詐欺の最大の特徴は、『還付金ですよ。貴方の支払い過ぎたお金を受け取ってください』という甘い言葉で、ATMに誘い出すことである。お金を受け取るつもりが、携帯の指示通りに操作すると逆に巨額を振り込まされるという巧妙な仕掛け。

叔母の話を聞いて感じたのは、相手を1パーセントも疑っていない恐ろしさであった。
そして、叔母は、「私は、絶対に詐欺にはあわないと思っていたのに。<振り込み詐欺に注意>というシールを電話に貼っていたのに」という悔しさが気の毒であった。
今日は、私も、勉強させてもらった。

私にできることは、今日、自分が体験したこのことを一人でも多くの方に伝え、同じような詐欺被害にあわないことを願うことである。
そのため、このブログの存在をありがたく感じている。


今日は、長文になってしまい、最後まで読んで下さった方には感謝したい。
ぜひ、これを読んだ方の周りの方(特にご両親)などに、気をつけるようにお話しをしてあげて欲しいと思う。

私の母の名言『60代くらいで行動力はあるけれど、機械にウトい<婆>が、一番危ない!ATMまで一人で行ける体力がなければ、この被害にはあわずにすむだろう』とのこと。そういえば、私が見たテレビのニュースの被害者も、64歳の女性だったはず。
それは、言えているかもね!(笑)
by starlitsky_2006 | 2008-01-24 23:59